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大衆演劇の世界は知る人ぞ知る世界ではないかと思います。まず劇場がどこにあるのか分らない。どんな役者がいるのか分からない。どんな芝居をしているのか分らない。二代目・樋口次郎、沢竜二、若葉しげる、初代・姫川竜之介、四代目・三河家桃太郎、二代目・片岡長次郎、金井保、市川恵子、玄海竜二、丹下セツ子、辻野耕庸、中村円十郎、二代目・博多淡海、筑紫美主子、大川竜之介、美里英二、大日方満、そんな大衆演劇の座長さんたちを橋本正樹さんは熱き心で活写されています。大衆演劇専門誌「演劇グラフ」に連載されたものが、こうして一冊の本(現代書館刊)になったことを喜びたいと思います。「上方芸能」誌でもこれまで第66号、170号で特集が組まれております。
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